オリジナル絵に価値は無い(嘲)

【画】

掘骨砕三『ひみつの犬神コココちゃん』より
犬里咲子、茅こより、コココ



【曲】

『Der Mann ohne Eigenschaften(特性の無い男)』
http://voon.jp/a/cast/?id=8o4tbx84w3w2e6t6&c=3&t=1




電車では数学基礎論や動植物の発生を読む。
会社の空き時間はハイエク『隷従への道』を読む。
昼飯を食いながら日本国憲法を読む。
家では初等独逸語を書き習う、絵を描く、DTMをいじる。

理解の進度や深度は兎も角、学ぶ事も作る事も愉しい。
けれども、こんな事したってどうせ無駄だという事も知っている。

資産や所得水準、人間関係やコネクション、器量や環境、脳味噌や学歴、才能や性格、
そういった諸天賦に恵まれた人にとっては、学問や創作は、大変に意味の有る事だろうと思う。
が、
俺の様な貧民窟のドブ板裏で汚水を啜い硬便を喰らい育った便所蟋蟀のような無能の下種には、
何の意味も無い。
夢も希望も無い、成功も報いも無い、今後好転するような機会も明るい未来も何一つ無い。
どうせ何をやっても無駄。
無益だと知りつつ、他に術も無い。
何をやっても無駄。
無駄。